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行政書士試験の「基礎知識」科目(旧・一般知識等)には、法令等科目でいくら高得点を取っても覆せない「足切り」制度が存在します。この記事では、2024年度の科目改正内容を踏まえながら、社会人受験者が効率よく足切り対策を進めるための分野別対策と、通信講座の選び方を詳しく解説します。
この記事でわかること
- 2024年度改正後の「基礎知識」科目の構成と足切り基準
- 分野ごとの優先度と学習の進め方
- 主要通信講座の特徴と費用の比較
本記事の内容は一例であり、理解度や学習環境によって成果には個人差があります。
「基礎知識」科目の足切り制度とは?2024年改正の概要
2024年度(令和6年度)から、行政書士試験の「一般知識等」科目は「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」に名称が変更されました(出典:一般財団法人行政書士試験研究センター公式発表)。
この科目には以下の足切り基準が設定されています。
| 科目 | 満点 | 足切り基準点 |
|---|---|---|
| 基礎知識(旧・一般知識等) | 56点(14問) | 24点以上(6問以上正解) |
| 法令等科目 | 244点 | 122点以上 |
| 試験全体の合格基準 | 300点 | 180点以上 |
(出典:一般財団法人行政書士試験研究センター公式試験案内)
つまり、法令等科目で満点近くを取っても、基礎知識で24点未満であれば不合格となります。社会人受験者にとって、この足切りは見逃しがちなリスクのひとつです。まず試験全体の構造を把握し、基礎知識科目を「捨て科目」にしない学習計画を立てることが出発点となります。
2024年改正で新設された「行政書士法等」分野に注目
今回の改正でもっとも変化した点のひとつが、「行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令」という分野の新設です。行政書士法・戸籍法・住民基本台帳法などが出題範囲とされています。
この分野の対策としては、次のようなアプローチが有効とされています。
- 行政書士法の条文を中心に読み込む:業務範囲・義務規定など頻出箇所に絞って学習する
- 戸籍法・住民基本台帳法は基本事項を押さえる:深追いより概要把握を優先する
- 過去問(旧来の一般知識等含む)を参考にする:平成17年以前の出題傾向も参考情報になる場合があります
新設分野は比較的条文ベースで学習しやすく、法令等科目の勉強と相乗効果が出やすい傾向があります。法律的な素地のある方は、ここで得点を稼ぐ戦略も選択肢に入れてみてください。
分野別の優先度と学習戦略|どこで点を取るか
基礎知識科目は全4分野で構成されています。社会人として限られた時間を有効に使うために、分野ごとの優先度を整理しておきましょう。
① 文章理解(優先度:高)
文章理解は3問出題されます。現代文の読解力を問う出題形式のため、法律知識ゼロでも取り組める分野です。時間をかけて丁寧に解けば得点しやすい傾向があることから、試験対策上の「貯金」として活用しやすいとされています。
- 練習方法:公務員試験の文章理解問題集や、大学入試現代文の問題が参考になります
- ポイント:本文に必ず根拠を見つける習慣をつける
② 情報通信・個人情報保護(優先度:高)
個人情報保護法・情報セキュリティ・インターネット関連の基礎知識が問われます。出題範囲が比較的絞りやすく、繰り返し学習による定着効果が期待できる分野です。
- 個人情報保護法の改正情報は都度確認する
- 情報セキュリティの基本用語(マルウェア・フィッシング等)は押さえておく
③ 行政書士法等行政書士業務に関連する諸法令(優先度:中〜高)
2024年度から新設された分野です。行政書士法を中心に、業務範囲や欠格事由などを条文ベースで学習するとよいでしょう。
④ 政治・経済・社会(優先度:中)
3分野の中でもっとも出題範囲が広く、予測が立てにくい分野です。時事問題も含まれるため、深追いするよりも「基本的な用語・概念の把握」にとどめ、他の分野で得点を確保する戦略が選ばれやすい傾向があります。
社会人の場合、新聞やニュースアプリで日々の情報に触れていることが、自然な対策の一助になることもあります。
足切り対策を進めるための現実的な学習スケジュールの考え方
行政書士試験の学習期間は、試験日から逆算して計画を立てることをおすすめします。基礎知識科目の学習比率についての一般的な目安として、「全体の1〜2割程度」とされることが多いようです(参考値:TAC公式講座案内・LEC公式サイト等の各予備校案内を参照。詳細は各社の公式講座案内でご確認ください)。
限られた時間の中で足切り対策を進めるためには、以下の順序で学習を組み立ててみてください。
- 試験全体の構造把握:基礎知識科目の比重を確認する
- 文章理解・情報通信分野から着手:短期間で得点に結びびつきやすい
- 行政書士法等の条文学習:法令等科目と並行して進める
- 政治・経済・社会は仕上げに軽く:深追いせず、基本事項の確認に留める
- 過去問演習を反復:出題パターンに慣れる
通信講座の基礎知識対策比較|主要3社を整理する
社会人受験者にとって、通信講座は学習サポートの観点から選ばれやすいツールです。主要3社の特徴と費用を比較してみましょう。
| 講座名 | 価格帯(税込) | 学習スタイル | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ユーキャン | 69,000円(一括) | テキスト+動画 | 教育訓練給付制度対象、段階的カリキュラム |
| フォーサイト | 66,800〜94,800円(バリューセット) | eラーニング中心 | ManaBun搭載、弱点管理機能あり |
| スタディング | 34,980〜59,400円(合格コース) | スマホ完結型 | 短時間動画、AI学習レポート |
(各社公式サイトをもとに整理。価格は2024年時点の情報であり、変更されている場合があります。)
スマホで隙間時間に学習したい方には【ASP登録待ち:スタディング 行政書士講座】が選ばれやすい傾向があります。基礎知識科目を含む体系的なカリキュラムを求める方には
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や
🎓 クレアール 行政書士講座
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も候補として検討してみてください。なお、教育訓練給付制度の対象講座かどうかは、各社の公式サイトや厚生労働省の指定講座一覧で確認することをおすすめします。
試験データから見る「基礎知識」科目の位置づけ
行政書士試験全体の合格率は2025年度で14.54%と公表されています(出典:アガルートアカデミー公式サイト 2026年5月発表)。同年度の受験者数は50,163人、合格者数は7,292人とされています(出典:同)。
難関試験として位置づけられる理由のひとつに、「足切り制度」の存在があります。法令等科目の対策に集中するあまり、基礎知識科目の準備が不足してしまうケースは珍しくありません。試験全体を俯瞰したうえで、基礎知識を「合格のための最低ライン確保」として計画に組み込んでいただくことが、バランスのよい学習設計につながります。
体験ベースのエピソード|足切りに苦しんだ受験経験から学ぶこと
ある社会人受験者(30代・会社員)は、初年度の試験で法令等科目では手応えを感じたものの、基礎知識科目の対策を後回しにしたことで足切りラインをわずかに下回る結果になったと話していました。「政治・経済・社会は範囲が広すぎて途方に暮れた。翌年は文章理解と個人情報保護に絞り、残りはニュースを読む習慣をつけるだけにした」とのこと。
この体験からわかるのは、基礎知識科目は「どこを厚くするか」の選択が重要だということです。全分野を均等に学習しようとすると、時間が分散してしまいます。戦略的に「どこで点を取るか」を決めて取り組むことが、足切り対策を進めるうえでの現実的な道筋となりそうです。
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まとめ|足切り対策は「選択と集中」で臨む
行政書士試験「基礎知識」科目の足切り対策を整理します。
- 足切り基準は56点満点中24点以上(14問中6問以上)(出典:行政書士試験研究センター公式)
- 文章理解・情報通信・個人情報保護・行政書士法等を優先的に学習する
- 政治・経済・社会は深追いせず、基本事項の把握に留める
- 2024年度改正で新設された行政書士法等分野は条文ベースで学習する
- 通信講座を活用する場合は、基礎知識科目を含むカリキュラム構成を確認する
次のアクションとして、まず行政書士試験研究センターの公式サイトで最新の試験案内を確認し、基礎知識科目の出題範囲と配点を把握することからはじめてみてください。そのうえで、学習スタイルや予算に合わせた通信講座を選ぶと、計画が立てやすくなります。
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定のサービスを推奨するものではありません。試験情報・講座費用・制度内容は変更される場合があります。最新の正確な情報は、一般財団法人行政書士試験研究センター(https://gyosei-shiken.or.jp)および各通信講座の公式サイトにてご確認ください。本記事の内容は一例であり、理解度や学習環境によって成果には個人差があります。
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