通関士試験の科目別対策と学習の進め方

資格全般

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この記事でわかること

  • 通関士試験の3科目(通関業法・関税法等・通関実務)それぞれの特徴と対策方法
  • 社会人が効率よく学習を進めるためのスケジュールの立て方
  • 主要通信講座の比較と、自分に合った選び方のヒント

本記事の内容は一例であり、理解度や学習環境によって成果には個人差があります。


貿易の仕事に携わっている、あるいはこれから関わりたいと考えているあなたにとって、「通関士」という国家資格は気になる存在ではないでしょうか。しかし、3科目すべてで合格基準を満たさなければならない足切り制度や、実践的な計算問題が多い「通関実務」の難しさから、「どこから手をつければよいかわからない」と感じている方も少なくないと思います。

この記事では、通関士試験の科目別特徴と具体的な対策、そして社会人が無理なく学習を続けるためのヒントを詳しく解説します。


通関士試験の基本情報と2026年度の変更点

通関士試験は、財務省関税局・税関が実施する貿易分野唯一の国家資格試験です。第60回(2026年度)試験は2026年10月4日(日)に実施される予定で、出願期間は2026年7月21日(火)から8月4日(火)までとなっています(出典:財務省関税局・税関公式サイト)。

近年の合格率は年度によって変動があり、2025年度は15.1%、2023年度は24.2%、2024年度は12.4%でした(出典:財務省関税局・税関公式発表)。簡単ではない試験である一方、きちんと対策を積み重ねれば十分に狙える試験でもあります。

2026年度から注意すべき変更点

第60回試験では、出題形式の一部が変更されています。具体的には各科目において「選択式」の配点・問題数が増加する一方で、「択一式」が減少する傾向にあります。過去問演習だけに頼らず、新しい出題形式に対応した演習も意識的に取り入れることが大切です。

また、書面での出願は原則郵送のみ(窓口への持参不可)に変更されています。手続き上のミスを防ぐためにも、公式サイトで最新情報を確認するようにしてください。


合格の鍵は「足切り制度」を理解すること

通関士試験の合格基準は、3科目すべてで満点の60%以上を獲得することです(出典:財務省関税局・税関公式サイト)。1科目でも60%を下回ると不合格になるため、特定科目が得意でも、苦手科目の対策がおろそかになると合格は難しくなります。

この足切り制度を踏まえると、学習の方針として次のことが大切です。

  • 3科目を並行して進め、どの科目も一定水準を保つ
  • 特に難易度が高い「通関実務」は早い段階から手をつける
  • 得意科目に偏らず、苦手科目の底上げを優先する

実務経験5年以上で1科目、15年以上で2科目の免除制度もあります。自身の状況に合わせた学習プランを立ててみてください。


科目別対策①「通関業法」の学習ポイント

科目の特徴

「通関業法」は3科目の中では範囲が比較的狭く、過去問の反復演習で得点を安定させやすい科目と言われています。通関業の許可・免許制度、通関士の設置義務、禁止行為など、法令の仕組みを体系的に理解することが基本となります。

対策のポイント

  • 法令の全体像を早めに把握する:条文ごとに覚えるよりも、「なぜこういう規定があるのか」という趣旨から理解すると定着しやすい傾向があります。
  • 細かい数字・数値に注意する:期限・日数・人数などの細部まで問われるケースがあるため、暗記だけでなく理解を伴った学習を心がけてください。
  • 過去問を繰り返す:同じ論点が繰り返し出題される傾向があるため、過去問を中心とした演習が効果的です。

科目別対策②「関税法等」の学習ポイント

科目の特徴

「関税法等」は関税法、関税定率法、外国為替及び外国貿易法など複数の法令にまたがる、学習量が多い科目です。情報量が膨大であるため、全体像を把握した上で優先順位をつけた学習が求められます。

対策のポイント

  • 輸出入の手続きの流れを先にインプットする:申告・審査・許可といった一連の流れを先に把握しておくと、個別の条文が「どの場面で使われるのか」がイメージしやすくなります。
  • 関税率表(HS コード)の基本的な構造に慣れる:番号の体系や分類のルールを繰り返し確認することで、実務での応用力につながります。
  • 法改正情報を必ずチェックする:法令基準日は2026年7月1日であり、この日までに施行された法令が試験範囲となります。利用している教材の追補や正誤表で知識をアップデートするようにしてください。

科目別対策③「通関実務」の学習ポイント

科目の特徴

「通関実務」は、多くの受験者が最も難しいと感じる科目です。輸出入申告書の作成問題や関税額の計算問題など、知識をアウトプットする実践力が問われます。単に法令を暗記するだけでは対応が難しく、手を動かして解く練習が不可欠です。

対策のポイント

  • 申告書作成の問題を早期から解き始める:慣れるまでに時間がかかるため、学習の初期段階から触れておくことが重要です。
  • 計算問題のパターンを把握する:課税価格の計算や関税額の算出など、問題のパターンを何度も繰り返し解くことで解法が身についていきます。
  • 間違えた問題を徹底的に見直す:解けなかった問題こそ、なぜ間違えたのかを丁寧に確認する習慣が合格に近づくための重要なステップです。
  • 模擬試験を活用する:本番の時間配分や問題形式に慣れるために、模擬試験を定期的に取り入れると良いでしょう。

社会人が学習を続けるための時間管理とスケジュール例

貿易会社や商社に勤めながら通関士を目指す社会人の方から、「仕事と勉強の両立が一番つらかった」という声をよく聞きます。フルタイムで働きながら試験を目指すには、スキマ時間を活用した学習の仕組みをつくることが大切です。

学習期間は個人差があるため、まずは試験日(10月4日)から逆算してスケジュールを立ててみてください。一般的に社会人が本試験に向けて準備を始める場合、年明けから着手するプランや、前年秋から始める長期プランなど、個人のペースに応じた設計が求められます。

スケジュール設計の考え方(一例)

時期(目安) 学習内容のテーマ
開始〜2ヶ月目 通関業法・関税法等の基礎インプット
3〜4ヶ月目 通関実務の申告書・計算問題に着手
5〜6ヶ月目 3科目並行の過去問演習
7〜8ヶ月目 模擬試験・弱点の集中補強
試験前1ヶ月 法改正確認・総復習

※上記はあくまで参考の一例です。実際のペースは理解度・学習環境によって異なります。


主要通信講座の比較と選び方

社会人の学習において、通信講座はペース管理・解説のわかりやすさ・サポート体制の面で有効な選択肢のひとつです。主要講座の特徴と費用を以下にまとめました。

講座名 価格(税込) 特徴
アガルートアカデミー 107,800円(入門カリキュラム) 合格返金特典あり、オンライン中心
フォーサイト 52,800円〜(スピード合格講座) eラーニング「ManaBun」対応、比較的手頃
ユーキャン 69,000円 教育訓練給付金制度の対象、添削指導あり
LEC東京リーガルマインド 202,950円(初学者コース) 実務直結の講義、オンライン質問サポート充実

※価格は公式サイト掲載情報をもとに記載していますが、キャンペーン等で変動する場合があります。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。

アガルートアカデミーの講座については、

🎓 アガルート 通関士講座
公式講座 / 詳細・受講料は公式サイトをご確認ください
講座ページを見る →
から詳細を確認することができます。

講座選びのポイント

  • 費用を抑えたい場合:フォーサイトやユーキャンが選ばれる傾向があります。ユーキャンは教育訓練給付金制度(一般教育訓練)の対象になる場合があるため、雇用保険の被保険者であれば給付申請の検討もおすすめです。
  • サポートを重視したい場合:添削指導や質問サポートが充実しているLECやユーキャンが候補として挙がります。
  • 合格特典が気になる場合:アガルートアカデミーは合格すると受講料全額返金となる特典が設けられています(条件等は公式サイトで要確認)。

また、学習のベースとなるテキストとして、

📖 通関士試験合格ハンドブック(2013年版)
片山立志 / 日本能率協会マネジメントセンター
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📖 通関士試験完全攻略ガイド に関連する書籍
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のような体系的にまとまった教材を併用する方法も、多くの受験者に選ばれる傾向があります。


まとめ|次のアクションを決めてみましょう

通関士試験は、3科目すべてで60%以上を獲得しなければならない足切り制度が特徴の試験です。特に「通関実務」は実践的な対策が必要であるため、早めに着手することが大切です。

この記事の内容を踏まえた、次のアクションの参考として以下を挙げておきます。

  • 試験日(2026年10月4日)から逆算して、大まかな学習スケジュールを立てる
  • 自分の学習スタイルに合った通信講座や教材を調べてみる
  • まず「通関業法」の全体像から学習を始めてみる
  • 財務省関税局・税関の公式サイトで最新の試験情報・出題形式の変更点を確認する

2026年度は出題形式の変更もあるため、最新情報のチェックをこまめに行いながら準備を進めてみてください。焦らず着実にステップを踏んでいくことが、合格を目指す上での土台になります。


免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定のサービスを推奨するものではありません。試験情報・講座の料金・条件等は変更される場合がありますので、最新情報は必ず各公式サイトおよび財務省関税局・税関の公式発表でご確認ください。本記事の内容は一例であり、理解度や学習環境によって成果には個人差があります。


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