法科大学院ルートと予備試験ルートの比較

資格全般

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司法試験を目指している社会人の方で、「法科大学院に通うべきか、予備試験から挑戦すべきか」と迷っている方は少なくないでしょう。仕事と学習を両立しながら、費用・期間・合格率のすべてを考慮して最適なルートを選ぶのは、決して簡単ではありません。

この記事では、法科大学院ルートと予備試験ルートの特徴を多角的に比較し、社会人として司法試験を目指す方の学習計画立案の参考となる情報をお届けします。

この記事でわかること

  • 法科大学院ルートと予備試験ルートの制度的な違い
  • 費用・期間・合格率の観点から見た各ルートの特徴
  • 社会人がルートを選ぶ際に考慮すべきポイント

本記事の内容は一例であり、理解度や学習環境によって成果には個人差があります。


司法試験の受験資格を得る2つのルートとは

司法試験を受験するためには、まず受験資格を取得する必要があります。現在、その方法は大きく2つに分かれています。

法科大学院ルートは、法科大学院(ロースクール)に入学し、所定の課程を修了することで受験資格を得るルートです。2023年からは、法科大学院在学中に司法試験を受験できる制度改正が実施され、修了を待たずに早期挑戦が可能になりました。

予備試験ルートは、法科大学院に通わずに「司法試験予備試験」に合格することで受験資格を得るルートです。予備試験は法科大学院の修了に相当する実力があると認定するための試験であり、難易度は非常に高い水準にあります。

また、2026年にはCBT方式(パソコン受験)の導入や電子出願など、試験制度がさらに変化する予定です(出典:法務省公式サイト)。最新の制度情報を定期的に確認しておくことをおすすめします。


費用・期間・合格率で見る2ルートの違い

2つのルートを比較する際に特に重要なのが、費用・期間・合格率の3つの軸です。それぞれ見ていきましょう。

費用の違い

法科大学院の学費は、国立大学で年間80万円前後、私立大学では年間120〜150万円程度が一般的な水準とされています(出典:各大学公式サイト)。既修者コース(2年制)でも、合計200万円以上の学費が必要になる場合が多く、生活費や教材費を含めると相当な経済的負担が生じます。

一方、予備試験ルートで通信講座を活用する場合の費用は、主要サービスで以下のような水準です。

予備試験ルートで主要通信講座を比較すると、アガルートの予備試験最短合格カリキュラムで約99万円、資格スクエアの合格フルパッケージプランで約87.7万円、LECの予備試験1年スマート合格コースで約78.3万円、伊藤塾の司法試験入門講座では140万円を超えるコースが中心です(出典:各社公式サイト。金額は記事執筆時点の参考値であり、変動する可能性があります)。

通信講座を利用しても決して安くはありませんが、法科大学院の学費と比較すると差が生じる傾向があります。また、法科大学院在学中は仕事を続けることが難しいケースもあり、機会費用まで含めると費用差はさらに大きくなる可能性があります。

期間の違い

法科大学院は、法学部出身者向けの既修者コース(2年間)と、他学部出身者向けの未修者コース(3年間)があります。入試準備期間も含めると、法科大学院修了まで3〜4年以上かかることも珍しくありません。

予備試験は受験回数に上限がなく、自分のペースで挑戦を続けられます。ただし、予備試験の難易度は高く、社会人が働きながら目指す場合の学習期間については個人差が大きいため、余裕を持ったスケジュール設定が重要です。

合格率の違い

2025年度(令和7年度)の司法試験の結果を見ると(出典:法務省公式発表)、ルートによって合格率に顕著な違いがあります。

ルート・区分 2025年度合格率 受験者数(参考)
予備試験合格者 90.68% 472人
法科大学院在学中受験者 52.66% 増加傾向
法科大学院修了者(既修) 26.8%
法科大学院修了者(未修) 14.2%
法科大学院修了者(全体) 21.91% 2,013人
全体 41.20%

予備試験合格者の司法試験合格率は90.68%と高い水準を示しています。これは、予備試験自体が非常に難関であるため、合格者が高い実力を備えている傾向があることを反映していると考えられます。

なお、予備試験の合格率は、2024年(令和6年)が3.57%、2025年(令和7年)が3.64%と、合格すること自体がきわめて難しい試験です(出典:法務省公式発表)。


社会人に予備試験ルートが選ばれる理由

法科大学院は基本的に平日の日中に授業が組まれるカリキュラムが主流であるため、フルタイムで働きながら通学を続けることは、物理的に困難な場合が多い傾向があります。

一方、予備試験ルートは自分のペースで学習を進められるため、「通勤時間をテキスト確認に充てる」「早朝や深夜の時間帯を問題演習に使う」といったスキマ時間の活用が実践しやすいのが特徴です。

実際に社会人として予備試験に取り組んだ方の体験談(出典:予備試験合格者への独自インタビュー)では、「週ごとに学習時間を記録してペースを可視化することで、モチベーションを維持した」「スマートフォンで動画講義を繰り返し視聴し、インプットとアウトプットを並行して行った」といった工夫が多く語られています。

ただし、予備試験の難易度は高く、学習に必要な時間は個人の法律知識の有無や理解スピードによって大きく異なります。焦らず長期的な視点で計画を立てることが、社会人受験者にとって大切な姿勢といえるでしょう。


法科大学院ルートが向いている人の特徴

費用と時間の面で負担が大きいとはいえ、法科大学院ルートにはそれ固有のメリットがあります。特に以下のような状況・志向の方には、法科大学院ルートが合っている場合があります。

  • 体系的なカリキュラムで学びたい方:教員から直接指導を受けながら、組織的に学習できる環境を求める方に向いています。
  • 法曹ネットワークを積極的に築きたい方:教員・同期・先輩との人的つながりは、実務に入ってからも長期的な財産になる傾向があります。
  • 2023年制度を活用して在学中受験を狙う方:法科大学院在学中受験者の合格率は2025年度で52.66%と、法科大学院修了者の全体合格率(21.91%)を上回っています。進学しながら早期合格を目指す選択肢として、注目されています。
  • 将来的に特定の法科大学院のネームバリューを活かしたい方:就職活動や弁護士事務所への入所を考える際、大学院の名称が影響するケースもあります。

主要通信講座・予備校を比較する

予備試験ルートで学習を進める場合、多くの方が通信講座や予備校を活用しています。代表的なサービスの特徴を整理してみましょう。

サービス名 学習スタイル 費用目安(参考) 特徴
アガルート オンライン中心 約99万円〜 動画講義の充実、スキマ学習に対応
資格スクエア オンライン中心 約87.7万円〜 独自のスマホ学習機能
LEC 通学・オンライン 約78.3万円〜 対面授業も選べる柔軟性
伊藤塾 通学・オンライン 140万円超〜 長年の合格実績
スタディング オンライン中心 比較的低価格帯 コストを抑えたい方向け

※費用は記事執筆時点の参考値です。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

社会人として仕事と学習を両立する場合は、スマートフォンやタブレットで場所を選ばずに学習できるオンライン中心のサービスが取り組みやすいという声が多くあります。

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は動画講義の量が豊富で、倍速再生機能を活用したスキマ学習に取り組みやすい点が特徴のひとつです。
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また、

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2ルートを選ぶ際のチェックリスト

どちらのルートが自分に合っているか迷ったときは、以下の視点から整理してみてください。

予備試験ルートが向いているケース
– 現職を続けながら司法試験を目指したい
– 学費・生活費の負担を抑えたい
– 独学・通信講座で自己管理できる自信がある
– 試験合格までの総期間を柔軟に調整したい

法科大学院ルートが向いているケース
– 仕事を一度区切って本格的に法律を学ぶ準備ができている
– 教員・同期との交流を通じた体系的学習を希望している
– 在学中受験制度を活用して在学中に合格を目指したい
– 法科大学院のネットワークや環境に価値を感じる

どちらのルートを選ぶにしても、まずは試験情報を公式機関で最新の状態に確認し、自分の現状(仕事・家族・資金・学習可能時間)を具体的に書き出すことが出発点になります。


まとめ:自分の状況に合ったルート選びが大切です

法科大学院ルートと予備試験ルートは、それぞれ異なる特性を持っており、どちらが「よい」ということはなく、あくまで受験者自身の状況・目的・価値観によって選択が変わります。

2025年度の司法試験結果では、予備試験合格者の合格率が90.68%に達しており、予備試験を通過した受験者の実力の高さが示されています(出典:法務省公式発表)。一方で、予備試験の合格率は3.64%(2025年度)ときわめて難しく、長期的な準備が欠かせません。

社会人の方がまず取るべきアクションとしては、以下の3点をおすすめします。

  1. 法務省の公式サイトで最新の試験情報を確認する(制度変更が続いているため)
  2. 主要通信講座の無料資料請求・体験受講で自分に合うスタイルを確認する
  3. 月単位・週単位の学習可能時間を計算し、長期スケジュールの見通しを立てる

小さな一歩から動き始めてみてください。法律の学習は長い道のりですが、計画的な準備は合格を目指す上で重要な要素のひとつです。


免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定のサービスを推奨するものではありません。記載している試験制度・合格率・費用などは記事執筆時点の情報に基づくものであり、変更される場合があります。最新情報は法務省および各機関の公式サイトをご確認ください。また、本記事の内容は一例であり、理解度や学習環境によって成果には個人差があります。


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