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社会保険労務士(社労士)試験は、試験全体の合格率が例年5〜7%台(出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト公式発表)とされる難関国家資格です。その難しさの大きな要因が「選択式」と「択一式」という2つの試験形式にあります。それぞれ求められる能力が異なり、どちらかに特化した学習では合格には届きにくい試験とされています。
この記事では、社労士試験の選択式・択一式それぞれの特徴と、具体的な対策ポイントをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 選択式・択一式それぞれの試験形式と合格基準
- 科目ごとの「足切り」を避けるための学習のポイント
- 法改正・一般常識対策の取り組み方と通信講座の活用法
本記事の内容は一例であり、理解度や学習環境によって成果には個人差があります。
社労士試験の基本構成と合格基準を理解しよう
社労士試験は毎年8月に実施される国家試験で、午前に「選択式」、午後に「択一式」の2部構成で行われます。まずは試験の全体像を把握することが、効率的な学習計画を立てる第一歩です。
選択式の概要
- 試験時間:80分
- 問題数:8科目・計40問(各科目5問、1問1点)
- 形式:各科目の文章の空欄に、語句や数字を選んで埋める穴埋め形式
択一式の概要
- 試験時間:210分
- 問題数:7科目・計70問(各科目10問、1問1点)
- 形式:5つの選択肢から1つの正解を選ぶ五肢択一形式
合格基準について(出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト)
| 試験形式 | 総得点基準 | 各科目の基準点 |
|---|---|---|
| 選択式(40点満点) | 25点以上(目安) | 各科目5点中3点以上(労務管理その他の一般常識は2点以上) |
| 択一式(70点満点) | 44点以上(目安) | 各科目10点中4点以上 |
※合格基準は試験実施機関が毎年公表します。年度によって補正が入ることがあります。
特に注意すべきが、総得点が基準を満たしていても1科目でも基準点を下回ると不合格となる「足切り制度」です。苦手科目を作らない全科目バランスの取れた学習が、合格を目指すうえで欠かせません。
選択式の特徴と対策ポイント
選択式は「正確な語句・数字を選ぶ力」が問われる試験です。「なんとなく知っている」レベルの知識では空欄を確実に埋めるのが難しく、細部まで理解した学習が求められます。
出題の2パターンを意識する
選択式の出題は大きく2種類に分けられます。
- 条文・判例型:法律の条文や重要判例の文章中に空欄が設けられるタイプ
- 統計・白書型:厚生労働省などの統計データや白書の内容が出題されるタイプ
この2パターンでは対策の方向性が異なります。条文・判例型は法律の文言を丁寧に読み込む学習が中心になるのに対し、統計・白書型は膨大なデータの中から試験に出やすいポイントを絞り込む作業が必要です。
選択式で効果的な学習法
①目的条文に親しむ習慣をつける
各法律の第1条(目的条文)は、法律の趣旨全体を凝縮した文章です。日常的に読み返すことで、空欄の文脈から選択肢を絞り込む読解力が自然と身につきます。
②択一式の学習を先行させる
択一式の学習を通じて各科目の基礎知識を幅広くインプットすることが、選択式の土台固めにもつながります。「択一→選択」の順序で学習を進めるのが、多くの合格者から聞かれる取り組み方です。
③統計・白書は「イメージと合わない数字」に絞って覚える
統計データをすべて暗記しようとすると、時間もかかり混乱の原因になります。自分の直感や常識から外れる「意外な数字」に絞って覚えると記憶に残りやすくなります。
④過去問で文脈読解の練習をする
選択式の過去問を繰り返し解くことで、空欄周辺の文脈からヒントを拾う読解力が鍛えられます。問題そのものが語句の使い方の参考にもなるため、丁寧に解説を読み込む姿勢が大切です。
選択式対策の参考書として、
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択一式の特徴と対策ポイント
択一式は「知識の正確さ」だけでなく、70問を210分で解く「情報処理の速さ」も求められます。1問あたり約3分が目安とされており(参考値)、時間管理の練習も必要です。
択一式で求められる2つの力
- 正確な知識理解:条文・判例の細かい表現の違いを識別できる読解力
- 制度趣旨からの論理的判断:暗記だけでは太刀打ちできない問題を、制度の趣旨や背景から推論して正解に近づく力
近年はガイドラインや通達など、一般的なテキストには掲載されていない内容からの出題が見られる傾向があります。すべてを丸暗記しようとするアプローチには限界があるため、「なぜそのような制度になっているのか」という理解型の学習への切り替えが重要です。
択一式で効果的な学習法
①過去問を繰り返し解く
択一式では過去問演習が特に有効とされています。問題を解いて終わりにするのではなく、「なぜその選択肢が正解・不正解なのか」を解説で確認するサイクルが実力向上につながります。
②間違えた問題を分類して弱点を可視化する
単に問題数をこなすだけでなく、間違えた問題を科目別・論点別に記録しておくと、弱点の傾向が見えてきます。苦手な論点に気づいたら、テキストに戻って基礎から確認し直しましょう。
③時間を計って演習する習慣をつける
本番では時間管理が重要なため、過去問を解く際にも制限時間を設けた練習を取り入れると、本番のリズムに慣れることができます。
択一式の演習には、
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のような問題集が活用しやすいでしょう。解説の丁寧さや科目ごとの網羅性を確認したうえで、自分のレベルに合ったものを選ぶと効果的です。
社労士試験最大の難関「足切り」対策として苦手科目をなくす
多くの受験者が悩むのが、足切りを意識した科目バランスの問題です。「労働基準法は自信があるが、社会保険系が弱い」という状態では、どれだけ得意科目で点数を稼いでも合格には届きません。
科目をざっくり把握する
社労士試験の科目は大きく「労働系」と「社会保険系」に分かれます。
選択式(8科目)の内訳:
- 労働基準法および労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労務管理その他の労働に関する一般常識
- 社会保険に関する一般常識
- 健康保険法
- 厚生年金保険法
- 国民年金法
択一式(7科目)の内訳:
- 労働基準法および労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法および徴収法・一般常識
- 健康保険法
- 厚生年金保険法
- 国民年金法
- 社会保険一般常識
得点が伸びにくい一般常識系の科目(労務管理その他の一般常識・社会保険に関する一般常識)は、多くの受験者が苦戦しやすい科目として知られています。完璧な対策は難しい科目でもありますが、最低限の基準点を守ることを目標に、基礎的なポイントを確実に押さえておく姿勢が求められます。
法改正・一般常識対策は直前期に集中して取り組む
社労士試験では毎年、労働・社会保険関連の法改正が出題に反映されます。試験範囲となるのは、試験実施年度の官報公示日(例年4月中旬)時点で施行されている法令です。
2026年度に向けて注目される改正ポイント
社会保険労務士試験オフィシャルサイトや予備校の法改正情報によると、2026年度に向けて以下のような改正が出題に影響する可能性があります。
- 雇用保険料率の変更
- 子ども・子育て支援金の徴収制度の開始
- 在職老齢年金の支給停止調整額の引き上げ
- 障害者の法定雇用率の引き上げ
- カスタマーハラスメント・求職者等へのセクシャルハラスメントに関する雇用管理上の措置の義務化
これらの改正内容はテキストだけでは追いきれないこともあるため、通信講座の法改正フォロー講座や、各予備校が発行する法改正まとめ資料を活用することが効果的です。直前期(7〜8月)に集中的に取り組む学習項目として位置づけておくと、時間を効率よく使えます。
通信講座の活用で学習を効率化する
学習時間の確保が難しい社会人にとって、通信講座は学習サポートとして有効な選択肢のひとつです。ここでは、社労士試験対策として利用者評価が高い傾向のある主要講座を比較してみます。
| 講座名 | 特徴 | こんな方に向いている傾向 |
|---|---|---|
| アガルート | 充実した講義動画と詳細なテキスト。法改正対応の追加フォローあり | 映像講義でじっくり理解したい方 |
| スタディング | スマホで完結できるシンプルな設計。過去問分析に強みを持つ | 隙間時間を活用したい忙しい社会人 |
| クレアール | 非常識合格法など独自の学習メソッドが特徴。コンパクトなテキスト | 試験に出るポイントに絞って学びたい方 |
| フォーサイト | 色分けされた視覚的なテキストと充実した直前対策講座 | テキストの見やすさを重視する方 |
| ユーキャン | 解説が丁寧で初学者に評価が高い。スマホ学習にも対応 | 社労士試験の勉強が初めての方 |
各講座の詳細な料金や最新のキャンペーン情報は、各公式サイトで確認してみてください。
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は、法改正フォローが充実しており、選択式・択一式それぞれに対応した講義が体系的にまとめられているとして評価されているサービスのひとつです。🎓 オンスク 社労士講座
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は月額制で社労士を含む複数の資格講座を利用できる仕組みになっており、費用を抑えながら学習をスタートしたい方に向いている傾向があります。🎓 クレアール 社労士講座
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は独自の学習メソッドが特徴的で、試験に出る内容に絞ったテキストが評価されているサービスのひとつです。
学習を続けるための計画の立て方
社労士試験の学習時間の目安は、さまざまな予備校の案内で800〜1,000時間程度と紹介されることが多いですが(出典:各予備校公式案内/参考値)、理解度や事前知識によって個人差が大きいため、この数字はあくまで学習計画を立てる際の参考値としてとらえておくのがよいでしょう。
学習フェーズのモデル例(参考)
下記はひとつの学習の進め方のモデルです。自分のペースや生活リズムに合わせてアレンジしてみてください。
| フェーズ | 時期の目安 | 取り組む内容 |
|---|---|---|
| インプット期 | 試験の9〜10か月前 | テキストで各科目の基礎知識を習得 |
| アウトプット期 | 試験の5〜8か月前 | 過去問演習・間違えた箇所のテキスト確認 |
| 強化・補強期 | 試験の3〜4か月前 | 苦手科目の集中学習・模擬試験 |
| 直前仕上げ期 | 試験の1〜2か月前 | 法改正・白書統計対策・直前模試 |
会社員として働きながら学習を続けるのは、体力的にも精神的にも負担がかかる場面が多いものです。「1日2時間」など固定の目標を掲げるよりも、「電車の中で問題演習アプリを開く」「昼休みに過去問1問だけ解く」といった小さな習慣を積み重ねるほうが、長期的に学習を継続しやすい傾向があります。
あるビジネスパーソンの受験体験では、「仕事の繁忙期は音声講義だけにするなど、学習量の調整をしながら1年継続できた」という声が聞かれます。完璧にこなそうとするより、細く長く続けることが社労士試験のような長期戦では有効な戦略です。
まとめ|選択式・択一式を制して合格を目指す次のアクション
この記事のポイントをまとめます。
- 試験形式の違いを理解する:選択式は穴埋め型で語句の正確な理解が、択一式は五肢択一で知識の幅広さと処理速度が求められます
- 足切り対策が最優先:選択式・択一式ともに科目ごとの基準点があるため、苦手科目をなくすバランスの取れた学習が必要です
- 法改正情報は直前期に集中対策:毎年改正が出題に反映されるため、予備校の法改正まとめ資料などを活用しましょう
- 通信講座を活用する:社会人は時間管理が難しいため、自分のライフスタイルに合った通信講座を取り入れるのもひとつの方法です
次のアクションとして、まず試験公式サイトで最新の試験概要を確認し、自分の現状の知識レベルに合わせた学習計画を立ててみてください。各通信講座の無料体験や資料請求も、講座の雰囲気を確認するよい機会です。試験に向けた学習を一歩ずつ進めていきましょう📝
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定のサービスを推奨するものではありません。記載している合格基準・試験形式・法改正情報等は、執筆時点の情報をもとにしています。最新の試験情報については、社会保険労務士試験オフィシャルサイト(https://www.sharosi-siken.or.jp/)でご確認ください。本記事の内容は一例であり、理解度や学習環境によって成果には個人差があります。
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