弁理士試験の選択科目の選び方

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弁理士試験を目指している方の中には、「選択科目はどれを選べばいいのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。論文式筆記試験の選択科目は、受験者の専門分野や学習背景によって最適な選択肢が異なるため、戦略的に決めることが大切です。

この記事では、弁理士試験の選択科目について、免除制度の仕組みから各科目の特徴、2027年度以降の制度改正への対応まで、社会人受験者の視点でわかりやすく整理します。


この記事でわかること

  • 弁理士試験の選択科目の概要と試験制度
  • 免除制度の条件と活用方法
  • 各選択科目の特徴と選び方の考え方
  • 2027年度(令和9年度)制度改正のポイント
  • 民法を選択した場合の学習の進め方

本記事の内容は一例であり、理解度や学習環境によって成果には個人差があります。


弁理士試験における選択科目の位置づけ

弁理士試験は、短答式筆記試験・論文式筆記試験・口述試験の3段階で構成されています。選択科目は、論文式筆記試験の一部に含まれており、受験者が定められた科目の中から1科目を選んで受験します。

試験時間は1時間30分で、合格基準は満点の60%以上とされています(出典:特許庁『弁理士試験案内』)。

選択科目の種類は以下の6科目です。

  • 理工Ⅰ:機械・応用力学
  • 理工Ⅱ:数学・物理
  • 理工Ⅲ:化学
  • 理工Ⅳ:生物
  • 理工Ⅴ:情報
  • 法律:民法

選択科目と選択問題は、願書提出時に記載する必要があり、提出後の変更はできません。科目の選択は試験前から慎重に検討することが重要です。


免除制度を最初に確認しよう

選択科目の対策を始める前に、まず確認していただきたいのが「免除制度」の存在です。免除が認められると、選択科目の試験を受けずに済むため、学習負担を大きく軽減できます。

免除制度の対象は以下のとおりです(出典:特許庁『弁理士試験案内』)。

学位による免除
– 大学院で修士・博士の学位を取得した方(研究科・専攻を問わず対象となる場合があります)

資格による免除
– 技術士(全部門)
– 薬剤師
– 応用情報技術者
– その他、特許庁が指定する一定の公的資格の保有者

この免除は一度認定されれば永久に有効で、以降の受験でも継続して適用されます。社会人として理工系大学院を修了していたり、情報系の資格を保有していたりする方は、まず自身が免除対象かどうかを特許庁の公式サイトで確認してみてください。

免除対象であることが確認できれば、選択科目の学習リソースをそのまま他の科目(必須論文科目など)の強化に充てることができます。


各選択科目の特徴と向いている受験者

免除対象でなかった場合、6科目の中から自身に合った科目を選ぶことになります。ここでは各科目の特徴と、どのような受験者に向いているかを整理します。

理工系5科目(理工Ⅰ〜Ⅴ)

理工系科目は、大学・大学院で専攻した分野や、現在の業務に直結している場合に強みを発揮しやすい科目です。「追加で一から学ぶ必要がない」という点は大きなアドバンテージになります。

ただし、専門外の受験者にとっては学習コストが高くなる傾向があります。また、2027年度の制度改正により選択問題の範囲が一部見直される予定であるため、最新の出題内容を特許庁の公式発表で確認することが大切です。

法律(民法)

理工系科目に自身の専門分野が重ならない受験者に選ばれることが多い科目です。法律の素養がない方でも、体系的に学ぶことで論文式試験のレベルに対応できると言われており、多くの予備校で対策講座が提供されています。

民法は試験範囲が明確で、学習方法も確立されている傾向があります。過去問を軸にしながら条文と基本論点を組み合わせた学習スタイルが、受験者の間で広く参照されている傾向があります。


選択科目の比較表

以下に各選択科目の主な特徴を比較しています。

科目 分類 向いている受験者 学習資料の充実度 備考
理工Ⅰ(機械・応用力学) 理工系 機械系・土木系出身者 応用力学は大学教科書が活用可
理工Ⅱ(数学・物理) 理工系 物理・数学系出身者 基礎学力があれば取り組みやすい
理工Ⅲ(化学) 理工系 化学・化学工学系出身者 化学系企業在籍者に選ばれやすい
理工Ⅳ(生物) 理工系 バイオ・農学系出身者 製薬・食品業界の方に向いている
理工Ⅴ(情報) 理工系 IT・情報系出身者 中〜高 応用情報保有者は免除対象の可能性あり
法律(民法) 法律系 専門外・文系出身者 予備校講座が最も充実している傾向

※上記は学習参考として整理したものです。出題範囲の詳細は特許庁公式発表でご確認ください。

表の前後で補足をすると、理工Ⅴ(情報)は、応用情報技術者資格の保有者であれば免除対象となる可能性があるため、IT系出身の方は最初に免除の可否を確認することをおすすめします。

また、選択科目の対策として民法を検討している方には、

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2027年度(令和9年度)制度改正への対応

2027年度以降、弁理士試験の選択科目における選択問題の内容が見直されます(出典:特許庁公式発表)。主なポイントは以下のとおりです。

  • 受験者が少ない選択問題について、公平性確保の観点から各科目の基礎的な分野への統合が行われる
  • 他の選択問題で代替可能な技術的知識を問う問題は廃止される可能性がある

この改正は、2027年度以降に受験を予定している方にとって直接影響を受ける変更です。現在、学習計画を立てている段階であれば、以下の点を意識しておくことをおすすめします。

  1. 特許庁公式サイトを定期的に確認する:改正の詳細は公式発表で随時更新されます
  2. 基礎的な内容の理解を深める:選択問題の統合により、科目の核となる基礎知識が問われやすくなると考えられます
  3. 受講予定の通信講座に改正対応状況を確認する:各予備校が制度改正に合わせてカリキュラムを更新しているか確認しておきましょう

民法を選択した場合の学習の進め方

民法を選択した場合、どのように学習を進めればよいかについて触れておきます。

弁理士試験の選択科目(民法)は、民法全体の基礎知識をもとに、論文形式で回答することが求められます。そのため、単純な暗記よりも「条文の趣旨を理解した上で論理的に書く力」が重要です。

学習ステップとしては、以下のような流れが受験者の間で参照されている傾向があります。

  • Step1:民法の全体像を把握する(教材・入門書で体系を掴む)
  • Step2:重要条文と基本論点を繰り返しインプットする
  • Step3:過去問を使って論文形式で書く練習を積む
  • Step4:答案構成のクセを修正しながら反復する

なお、独学での学習を進める場合には、体系的な教材選びが重要です。

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のような条文理解を中心としたテキストや、論文答案例が掲載された問題集を組み合わせることで、より効率的に学習を進められる傾向があります。


体験エピソード:選択科目で悩んだある受験者の話

機械メーカーで働きながら弁理士試験の準備を始めたAさん(30代)は、最初「理工Ⅰ(機械・応用力学)」を選ぶべきか、それとも民法を選ぶべきか、しばらく迷っていたと言います。

「大学で機械を学んでいたので理工Ⅰに引っ張られていたのですが、仕事でほとんど使わない分野で、教科書を引っ張り出しても久しぶりすぎて全然頭に入らなくて。それで思い切って民法に切り替えたら、予備校講座のカリキュラムが整っていて、むしろ体系的に学びやすかったです」と振り返っています。

専門性が高い科目を選ぶことが必ずしも最適解とは限りません。「学習環境が整っているかどうか」も大切な判断軸のひとつです。


まとめ|選択科目は戦略的に選んで学習を進めよう

弁理士試験の選択科目について、重要なポイントをまとめます。

  • まず免除制度の対象かどうかを特許庁公式サイトで確認する
  • 免除対象でなければ、自身の専門分野と一致する理工系科目か、学習環境が整った民法かを比較して選ぶ
  • 2027年度以降の制度改正に備え、特許庁の公式発表を定期的にチェックする
  • 願書提出後は科目変更ができないため、学習開始前に科目を確定させておく

選択科目は一度決めると変更できないため、早い段階で方向性を固めることが大切です。通信講座の無料体験や資料請求を活用して、自分に合った学習スタイルを見つけてみてください。


免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定のサービスを推奨するものではありません。試験制度・合格基準・科目内容については、特許庁の公式発表を必ずご確認ください。本記事の内容は一例であり、理解度や学習環境によって成果には個人差があります。記事内の情報は執筆時点のものであり、制度改正等により内容が変更となる場合があります。


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